子どものワクチン接種どう考える?忽那教授に聞く(2021年11月24日)

12歳未満の子どもたちへの新型コロナワクチンの接種について、判断を迷う保護者も多いのではないでしょうか。

感染制御学が専門の、大阪大学・忽那賢志教授に話を聞きます。

5歳から11歳への新型コロナワクチンの接種は、早ければ2月から始まる可能性があります。ただ、子どもはあまり重症化しにくいことが分かっています。

ワクチンを打っていない人の重症化リスクを、30代を基準に年代別に示したデータを見ると、60代は25倍、70代は47倍と、30代から上にいくに従って重症化率は高くなっています。一方、10代は0.2倍、10歳未満は0.5倍と低くなっています。

(Q.重症化するリスクが低い子どもにワクチンを接種するメリットはなんですか)

忽那賢志教授:「ご自身にとっては、重症化するリスクを減らすことができるのはメリットです。子どもは大人よりも重症化しにくいですが、リスクがないわけではありません。感染してしまって、学校を休む事態を避けることができるかもしれません。あとは、家族や周りの人を守る効果もあります。ファイザーの研究結果では、発症予防が90.7%と報告されています。これは、発症するリスクが10分の1になるということです。それだけ、接種者自身が感染源になりにくくなるので、周りに感染させる機会が減るということになります」

5歳~11歳を対象に行ったファイザーの調査結果を見ると、「けん怠感39%」「頭痛28%」「発熱7%」、16~55歳まで大人は「けん怠感59%」「頭痛52%」「発熱16%」となっています。

(Q.大人と比べて、子どもの副反応が小さいのはなぜですか)

忽那賢志教授:「同じ種類で同じ量のメッセンジャーRNAワクチンを打った場合は、若い人の副反応が多い傾向がありました。5~11歳の場合、ワクチンの投与量を大人の3分の1の量に設定した研究になります。その分、副反応の頻度が少ないと考えられます」

(Q.子どもの場合、免疫はどのくらい持続しますか)

忽那賢志教授:「5~11歳にワクチンを打って、どのくらい免疫が続くのかは、まだデータが出ていません。大人と同じように8カ月以降にブースターが必要なのか、子どもはもう少し長く免疫が続くのか、この辺りはまだ分かりません。今後の結果・データを見ながら、検討していくことになると思います」

(Q.保護者が判断していくにあたって、参考・基準にすべきことはなんですか)

忽那賢志教授:「例えば心筋炎などの非常にまれな副反応については、今回の研究は2000人規模くらいのため、まだ分からないところがあります。これから海外で接種が始まって、そういったデータが出てくると思いますので、そういったデータを踏まえつつ、接種するメリットとデメリットを考慮して、総合的に接種するか判断して頂ければと思います」

(Q.5~11歳への接種を、2月ごろから日本で開始することは現実的ですか)

忽那賢志教授:「子どもの場合は、大人と比べて、接種すべきかどうか悩んでいる方も多いと思います。接種するか決める時間があるという意味では、海外からのデータを待ちながら、じっくり検討できるのではないかと思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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